仮想通貨取引において重要な指標となるスプレッド。今回の記事では仮想通貨取引所の実質的な手数料となっている、スプレッドについて説明します。さらにスプレッドの狭いお得な国内取引所を紹介しますので、お得に仮想通貨取引を行いたい方は記事の後半も確認してみてください。
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仮想通貨スプレッドとは
スプレッドが手数料となる
そもそも、仮想通貨取引所では取引所にで取引を行うユーザー同士で取引をすることになります。仮想通貨取引所では自分の希望の購入・売却価格を提示し、その金額が一致すると取引が成立する仕組みになっているため、取引所は価格を指定していないのでスプレッドがほとんど発生しない仕組みになります。
一方で仮想通貨販売所では、ユーザーではなく仮想通貨販売所側が購入・売却の価格を指定します。その際に購入価格と売却価格に差が発生するように価格を設定するため、仮想通貨販売所ではスプレッドが発生する仕組みになります。
スプレッドは取引所と販売所で差が大きい
先に示したように仮想通貨販売所ではスプレッドを設けることにより、仮想通貨販売所の利益を確保しています。日本国内のほとんどの仮想通貨販売所では取引手数料が無料になっていますが、ユーザー側からすると、価格の変動を抑えて取引ができる代わりに、実質的な手数料を支払っているとも言えるでしょう。知らない間に損をしていたということがないように、仮想通貨販売所を選ぶ際には必ずスプレッドの幅を一つの基準として考慮するようにしましょう。
国内主要仮想通貨取引所を比較
主要仮想通貨内のスプレッドを比較した表がこちらです。一眼でわかるように、各取引所によってスプレッドの値が大きく異なります。気づかないうちに損をしていた、なんてことのないように実質的な取引手数料となるスプレッドに関してもしっかりと確認しておきましょう。
取引所 | ビットコイン取引時スプレッド(¥) |
bitbank | 1 |
GMOコイン(取引所) | 67 |
GMOコイン(販売所) | 10,784 |
BIT Point | 775 |
DMMBitcoin | 2,500 |
Coincheck | 17,380 |
おすすめ取引所
上記の図で一目瞭然ですが、やはり、仮想通貨販売所よりも仮想通貨取引所の方が圧倒的にスプレッドが小さいです。
利益を最大化できるように取引したい場合には仮想通貨販売所ではなく、仮想通貨取引所を利用するようにしましょう。
早速、仮想通貨のスプレッドの幅が小さい取引所を3つ紹介しますので参考にしてください。
bitbank
bitbankは2014年から運営されている比較的初期に仮想通貨市場に参入した仮想通貨取引所で、アルトコインのスプレッドが非常に狭い傾向にあります。ビットバンクではとにかく安く仮想通貨を購入できます。価格を最重要視するのであれば、最もおすすめの仮想通貨取引所になります。ビットバンクはリップルの取引量が世界No.1であるほどユーザーが多く、注文が通りやすいというメリットもあります。ユーザーが多く注文数が多いので、スプレッドがほとんど発生せず、狭いスプレッドでお得に取引を行うことが可能です。
GMO
GMOコインは2016年から運営している仮想通貨取引所になります。GMOコインは東証1部上場企業のGMOインターネットグループのグループ企業なので安心感があります。
GMOコインは、仮想通貨取引所そして販売所を運営しており、GMOコインの仮想通貨取引所では取引所形式を採用しているので、スプレッドが圧倒的に狭くなっているうえに、「取引手数料」に加えて「送金手数料」「出入金手数料」までもが無料という価格設定になっています。
東証一部上場企業「GMOインターネットグループ」を親会社に持っており、セキュリティも安全であることから、日本国内の取引所でお得に取引を行いたい場合にはおすすめの取引所になります。
一点注意すべきは、GMOコイン取引所とGMOコイン販売所はまったく別物になるということです。GMOコイン販売所のスプレッドはかなり広くなるので、なるべくGMOコイン取引所を利用した方がお得です。仮想通貨取引所と仮想通貨販売所、それぞれのメリット、デメリットを把握して、場合によって使い分けることができるとよいですね。
BITPoint
BITPointは2016年から運営を開始し、2017年の9月に金融庁から「仮想通貨取引交換事業者」として認可が降りている仮想通貨取引所です。
BITPointの運営母体となっているリミックスポイントは東証2部に上場しておりますので社会的信頼性もあると言えるでしょう。ビットポイント(BITPoint)では現在5種類の仮想通貨,4種類の法定通貨を取り扱っているのですが、手数料が各種無料であることが大きな魅力になります。一方でデメリットとしては取引量が他の取引所と比べてまだまだ少ないため、注文が通りづらい場合もあるので、こちらはデメリットになるかもしれません。
しかしBITPointでは、高機能トレードプラットフォームのMetaTrader4を導入していたり、セキュリティーの高さが評価されている取引所でもあります。
BITPointでは2段階認証や顧客の資産をインターネットと切り離して管理するコールドウォレットなどのハッキング対策を導入していますので、国内の仮想通貨取引市場の中で安全性に秀でた取引所になります。
仮想通貨販売所によってスプレッドの差が広すぎることも
販売所での取引はとても簡単なので気軽に行える反面、スプレッドの幅があると実質的にはかなりの手数料がかかってしまう可能性が高いという側面もあります。メリット、デメリットを確認して仮想通貨取引所と仮想通貨販売所のどちらで取引を行うべきなのかを判断すると良さそうです。
Coincheckのスプレッドは広い!
先に載せた表を見ていただくとはっきりするのですが、Coincheckのスプレッドは17,380円と、他の仮想通貨販売所と比較してもかなり大きな金額になっています。このように、仮想通貨販売所の中でもスプレッドの大きさには結構な差が生まれているため、取引手数料無料、入出金手数料無料などというメリットに惑わされず、客観的な判断ができるように正しい情報を入手するようにしてください。
おすすめのスプレッドが狭い海外仮想通貨取引所はBinance(バイナンス)
Binance(バイナンス)がおすすめです。
バイナンス(Binance)は2017年7月に中国で誕生した比較的新しい取引所ですが、わずか半年で登録者数が600万人を超え、いまや世界最大級の仮想通貨取引所となる世界で最も有名な取引所です。冒頭でお伝えしたように積極的にグローバル展開をしていることと、口座開設までのステップが簡素であることが大きな要因となっているようです。
現在の取扱通貨数はなんと153種類。国内の取引所では取引できない通貨もここでなら売買できる可能性が高そうですね。
さらに、バイナンス(Binance)の取引手数料はすべての通貨で一律0.1%で、入出金手数料は無料。世界最大級の圧倒的スケールの取引所でありながらユーザーに優しい料金設定です。利用ユーザーやが多く取引流通量が大きい分、スプレッドの幅が小さく抑えられるというメリットを享受しやすい仮想通貨取引所になります。
仮想通貨スプレッドのまとめ
仮想通貨市場では株や法定通貨の比較にならないほど価格の変動が激しいうえに市場を予測することが難しいため、仮想通貨取引初心者の場合には相場が落ち着いている時に取引するようにしましょう。
※価格の上下が激しい荒れた相場においては、スプレッド広くなる傾向があります。
仮想通貨取引所での取引に慣れてきたら、いろいろな取引所でのレートや売買の状況を見て使い分けられるようになるとさらに利益率を担保した上でのトレーディングができるようになるかと思います。
スプレッドの差で収益をあげるアービトラージ
上記で説明したように取引所によってスプレッドの差が非常に開いています。このようなスプレッドの差、つまりは取引所の手数料の差分によって利益をあげるアービトラージという方法があります。
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